秋の気配

外部のお仕事の報告など一切飛ばしてひたすらに
教室の記録をアップしています。
2017年9月のお料理教室は…。
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8月のお盆が過ぎたあたりから急に秋の気配を感じる日が
多くなる気がします。
若い頃はそんなことなくて9月に入っても夏気分でいられたのに
歳を重ねると「気配」って「予感」ではなく「思い出」というか
「経験」に基づくものだからでしょうか?
なんか変に先取りしてしまいます。
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行く夏は寂しいけれど、来る秋は楽しみでもあります。
終わりの桃やぶどうを買いながら、新ものの栗に目を輝かせる。
そして東京の暑さには少しうんざりしていたから
陽射しが変わると秋らしいテーブルを作りたくなります。
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Salade de taro au yuzu,
consomme en gelee et oursin
里芋のサラダ・コンソメジュレとうに

まだ暑いからさっぱりしたものをいただきたいけれど
なんとなくボリュームも欲しくなったりして…。
里芋のポテトサラダって口当たりが滑らかでテリーヌみたいだなぁって
どこかのレストランで食べたときに思ったのを思い出して
遠い記憶を呼び覚ましながら作ったメニューです。

里芋のサラダとコンソメのジュレ。
そしてソースは柚子の香りを効かせたマヨネーズにしました。
コンソメもマヨネーズもちゃんと作ります。
はい、お料理教室ですからね。(笑)
でも今回のコンソメはあっさりと鶏だけでとりました。
はい。家庭で再現できなくちゃ仕方ないですからね。(笑)

出来上がった里芋のポテトサラダとマヨネーズとコンソメジュレを
グラスに盛り付けて、横にウニを添えました。
このウニをグラスに入れて、全てをお口の中に…。
色々な食感や香りや味の融合を楽しむ一皿です。
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ウニには香りの良いブラックペッパーをガリッと削って
振りかけます。

実はこのメニュー、初日はグラス仕立てではなく
里芋サラダをテリーヌに見立てるセルクル仕立てで作ったのです。
そして試作の時はそれで上手くいったんですよ。(言い訳)
でも、初日気温が高かったのか、私の動作がのろすぎたのか
里芋の上に載せたコンソメジュレが溶け出す!というアクシデントに見舞われ
翌日はグラス仕立てにしました。
初日ご参加の皆様、本当に失礼いたしました。
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Carre d’agneau au vin rouge
chamignons de saison sautes
子羊の背肉のロースト・赤ワインソースと
季節のきのこのソテー

私はマグレブ料理好きの羊肉好き。
フランスに住んでいる頃に初めて食べたクスクスとメルゲスに
心を奪われてから早30年近く、マグレブ料理にずっと恋しています。
だから羊肉とか素材に選ぶとついクミンだ、コリアンダーだ…と
マグレブ料理によく出てくるスパイスと合わせがちな事にちょこっと反省。
今回はよりフレンチっぽく羊を頂こうと赤ワインソースにしてみました。

羊は骨付きを塊のまま焼き上げます。
羊肉の焼き方の新しい方法を友人のフレンチレストランのシェフに
教えてもらったのでその方法で焼き上げました。
今までの焼き方よりもこちらの方が皮目がカリッと香ばしいまま
サーブ出来るようになりました。
そして赤ワインソースにも羊肉を焼いたときに出るジュを加え
ソースとの一体感を持たせます。
歯応えが残るようにソテーしたきのこを添えて秋を先取ったつもり。
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Tarete fine aux figues,glace vanille et
caramel balsamique
黒イチジクの薄いパイ・バニラアイスと
キャラメルバルサミコソース

黒イチジクはフランス原産のビオレソリエスという品種。
日本でもごくわずかですが生産者さんがいらっしゃいます。
ビオレソリエスの期間はとても短く、しかも毎年天候次第なので
「だいたいこの時期…」くらいしか築地でも解らず出たとこ勝負。
このイチジクじゃないと出来ない事をするのは賭けに等しい感じです。
でもだからやっちゃ場で見つけたら予定を変更しても買う!(笑)
あ、他の品種の名誉のために言いますが、他のイチジクも美味しいのですよ。
私、イチジクは全部好きです。ただ別物なのです。
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説明が長くなるのでかなりはしょりますが
ビオレソリエスは日本で多く作られている他のイチジクと違い
小粒で味が濃くて水分が少ないのです。
だからそのまま焼き込むタルトなどにすごく向いている品種なのです。
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と言うわけでパイ生地の上にスライスしたビオレソリエスを
ロゼッタに並べてグラニュー糖を振りかけオーブンへ!
もうこれだけで絶品です。

今回は焼き上がりの熱々にバニラアイスとキャラメルバルサミコソースを
添えてデザートらしくしてみました。
ただ煮詰めたバルサミコでも良かったのですが
私に突然訪れたリバイバルキャラメルブームがキャラメル味を欲して(笑)
これが年末まで…いやもしかしたら今後も…?続きます。
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9月に合わせたワインはこちらの2本。
ドメーヌ・クードレのワインをお教室で使うのは二度目かな?
ロゼも好きなワインです。
そして今回使った赤ワイン。とっても好みでした。
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そうそう、お教室の後って食材が大抵余ります。
それはきれいな葉の部分だけを使った野菜やハーブの茎だったり
お肉の切れ端だったりすることが殆どで、でも捨てるには勿体ない素材たち。
そんな素材は「始末の料理」として私のご飯になります。
でも素材が良いので始末の料理も私にはご馳走♪
そしてたまには始末の料理が嬉しいプレゼントのように楽しみな時も。
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ビオレソリエスがお教室の後余りました。
美味しそうなバゲットに薄くオリーブオイルをしみこませ
ベーコンを薄くスライスして並べた上にイチジクも並べオーブンへ。
焼き上がったところでキャラメルバルサミコをかけたホットサンドウィッチ。
絶品でした!

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