いい加減が良い塩梅♪

調度掲載誌のVogue Japanがヘルシー料理だったので
今日は最近の私のお料理にに対する考え方について
ちょっとお話ししてみようと思います。
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今回Vogueに掲載したレシピはお教室の為に作ったレシピを
もう少し作りやすくアレンジしたものや、私が普段家で簡単に
食べているものを中心に作りました。

一応、ワタクシこれでもイタリア料理のレストランで働いていたり
フランス料理の学校を卒業していたりするのでお料理の基本は
しっている筈?…です。(笑)

昔は店でやっていたとおりにお料理を作っていたし
それで自分も家族も満足していました。
でもある時母が「あなたの料理は美味しいけど(胃が)疲れる。」と
ポツンと漏らしました。

確かにそうなのです。
お店の料理ってある程度のインパクトがないと判りにくいので
和食でもフレンチ・イタリアンでも匙加減がちょっとだけ過剰なのです。
それが贅沢な美味しさに繋がるのだけど…。

家のご飯が飽きないのはお母さんが色々省いたりして
工程をはしょったり、材料をちょっとずつケチっているから。
だから毎日でも疲れずに食べ続けていられるのだと思います。
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私はヘルシー料理のためのヘルシー料理は作りません。
それから「○○だけダイエット」とかベジタリアン的なものも
自分自身としては推奨しません。
でも健康に美味しく食べるための知識は必要だと思っています。

自分の年齢もあるのでしょうが昔は食べても太らなかったし
胃腸も丈夫な方なのでカラダも壊しませんでしたが
最近では食べれば太るし、食べ過ぎると胃がもたれたりします。

そこで何でも少しづつ軽めの食材に置き換えて
バターはサラダオイルやオリーブオイルに置き換えてみたり
肉の部位を換えてみたり、分量の割合を野菜を増やしてみたり…と
そんな具合に自分のカラダの声を聞きながら調節しています。

でもね、バターやお肉は(ついでに言うとお砂糖も!!)
決して食物界の悪者ではありません!!!
そして肉の脂身やバターの風味は美味しいのです。
これをもう辞めちゃうなんてそんなもったいない事私には出来ないっ!

なのでここでバターの風味が欲しい!と思う時はバターを使うし
肉の脂身から出る旨味が美味しさのポイントだとしたら
その時は盛大にそれを享受したいと思います。

一皿の中でヘルシーに出来なければ一回の食事のメニューで。
一回の食事のメニューで完結しなければ一日で。
一日暴飲暴食しちゃったら三日かけて…くらいゆる〜く
食事全体のバランスを取ってゆけば良いのではないかと思っています。

最近急激に食物界の悪者になりつつある白いお砂糖にしてもそうですが
私は栄養学の知識が豊富なわけではないのでいい加減なことは言えませんが
ニンゲンが長い間食べてきたものをそんなに急激に悪者にしなくても…と
なんとなく思っています。
白い砂糖だから引き出せるスッキリした雑味のない甘さが
欲しいときだってありますからねぇ。

ただ今のような飽食の時代、なんでも摂り過ぎちゃうことが
きっと一番問題なのだと思います。
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…話が広がりすぎてしまいました。
そんなわけで最近の私のお料理は野菜中心。
目指せ!なるべくヘルシー方向。といった感じです。

お教室のメニューも「低カロリー」は間違っても謳いませんが
野菜中心で、だけどある程度食べ応えもある量と質を心がけています。
お料理教室のテーブルはハレの日とケの日だったら
ハレの日用のプレゼンテーションです。(おもてなし料理ですからねぇ)
でも一皿ずつ分解するとかなりヘルシーなお料理が多いと思います。
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この間お菓子教室のお菓子についても同じようなことを
書きましたが、お料理もがっちりとレストランのように
作るのではなく、あくまで家庭のキッチンで楽しくレストラン「風」に。
省けるところは省いて楽するところは楽しながら…
それでもいつもよりはちょっとどこかしら「華」のある
メニューがお伝えできたら良いな、と思っています。

そして私がお伝えしたレシピが各ご家庭のキッチンで
作っているうちにまたもっと省かれたり、何かプラスされたりして
そのオウチの味になっていったら良いな、と思います。

こうして考えると、「いい加減」は悪い言葉じゃありません。
いい加減は良い塩梅♪ってことで…。

今日の写真はVogueの撮影中に私が撮った出来上がりのお料理の写真と
仕込みの最中にあんまり綺麗だったから鍋中を撮ったものです。

お料理もお菓子もそうですが、作っている人にしか見られない
すごく綺麗な瞬間があります。
その瞬間、はっとします。
そしてその感動や感激を誰かに伝えたくなります。

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