すってんころりんvol.2

今日も骨折話の続編です。

さて病院で骨折していることを知り茫然自失のワタクシ。
お会計をしようとお財布を出したところで激痛!
お財布のファスナーを開けられない!
仕方がないので病院の方にお財布からお金を出してもらい
お支払いを済ませ、コートを着せてもらって
ふらふらと病院の外に出てもう転びたくないのでタクシーを拾い
家までなんとかたどり着きました。

ここから私の苦難の日々が始まります。
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猫はかわいい生き物ですが、こういう時何の役にも立ちません。
軽い方の右手ですら指を動かすのがやっと。
手首をひねるような動作は激痛が走ります。

取りあえず楽な服に着替えましょう…と思ったら
その日履いていたジーンズのボタンがはずせないっ!!!
「はずせない!」とわかった途端に人間とは不思議なもので
急にトイレに行きたくなっちゃったりして…!
もう痛みを堪えてくねくねしながらやっとの想いでジーンズを脱ぐ
私の姿は記録しておいたとしたら後で相当笑えたと思います。

そして楽な服に着替えてちょっと落ち着いて
最初に思ったことは仕事のことです。
撮影関係では幸いキャンセルしなくてはならないような
直近の仕事はなかったのですが、問題はお教室です。
翌々日から開催予定だったお菓子教室は絶対に無理!
そこで生徒さん達にお知らせすべくPCを立ち上げてみてまた茫然!
う、打てない…。

左手はハナから諦めていましたが右手も5本の指を
すべて使うことが出来ません。
仕方がないので一本指打法です。
その1本指打法で打った文章が1月15日の「業務連絡」です。

まだ気が動転していたのもありますが
雪で転んで骨折したなんて恥ずかかったのと
あまり大げさなことを書きたくなくてサラリと書いてみました。

またこの文章でブログが滞ってしまうのもいやだったのですが
幸いにも前日の雪の日に1月のお料理教室の事や12月の新刊のことなど
ブログを書き貯めてあったのでそれを更新には使ってましたが
実際にはその後4〜5日間は本当に文字通り「何も出来ない」状態でした。
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あの日の雪だるまは溶けてきて、太郎がリメイクして
今度はかわいいパンダ(作者談)になったのに
私の怪我は雪解けよりもずっとずっと時間がかかりそうです。

「ずっと忙しかったから少しお休みしなさいって事ですよ」
と友人達には慰められ、自分でも落ち込んでても仕方ないから
こんな時しかできないことをしようと「よし、読書!」と思ったら
なんとページがめくれないのです!

動かなくても、何もしなくてもお腹は空くしトイレにも行きたくなります。
あまりに何も出来なさすぎて、そのすべてに悲しくなります。
足は動くのだから街に出て気晴らしに映画でも…と思っても
両手が不自由だと洋服も好きなモノは着られないし
第一髪の毛はぼさぼさ、化粧も出来ないので街に出る気もそがれます。

会いたかったお友達とのランチの約束も
行きたかったお世話になった方の結婚式もキャンセル。
私に出来ることと言ったらテレビを見ることと
下半身のストレッチくらいなものです。
こういう事ではあまり焦ったり落ち込んだりするタイプではないのですが
さすがにあまりの不甲斐なさにこの時期は落ち込みました。

何をしても痛みが走り、病院では先生に無理をすると治りが遅くなると
脅されるのでもう覚悟を決めて諦めてなんにもしない!と開き直り
7〜8日が過ぎた頃から最初に比べると随分右手が楽になってきました。

それと慣れとはおそろしいもので、
色々器用に出来る様にもなってくるものです。
普段と同じようには行かないので、それでも快適に過ごすために
あれこれと考えを巡らすものですねぇ。
我ながら人間ってすごい!と感心します。

まあそんなこんなで怪我から2週間が過ぎた頃から
右手のリハビリが始まりました。
そして4週間が過ぎた今週の火曜日から左手もリハビリするときや
お風呂に入るときはギブスを取って動かし始めるようになりました。
そして今日、怪我から32日目現在、右手はほぼ自由に動きますが
まだ右手に体重をかけることはできません。
左手は腕が伸びるようになって指は随分自由に動きますが
握力がないのと手首の可動域がすこぶる狭さですが
それでも日々少しずつ回復に向かっていると実感します。
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怪我をした日、病院で先生にいつ治りますか?と聞いたら
右手の捻挫は2週間、左は4週間くらいじゃないかな…?と仰ったので
私は4週間後(つまり今現在)にはもうすっかり元通りになっているんだと
思っていたのですが、どうやらそれは考えが甘すぎたようです。

完全に怪我をする前の状態にまで戻るには相当の時間がかかりそうですが
取りあえずせめて今の右手くらい左手が動くようになれば有り難いなあ…
というのが当面の目標!

あの一瞬の「つるん!」で私がロスした時間を思うと
やりきれない気分になるときもあるけれど
思わぬかたちで転がり込んできた「何もしない」時間に考えたこと、
思ったこと、感じたこと…。
怪我をしてしまったからわかったこと…がないわけでもないって思います。

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