シューロール
今月の自由クラスは生徒さんのリクエストでシューロールです。
シューロールは作ったことがない…とおっしゃっていたRちゃん。
でも彼女は「お教室開けば?」と言うくらいお菓子作りが得意な方。
そんな「Rちゃんを満足させるシューロール」が今月の私の課題です。
シュー生地は生地を少し柔らかめに作り焼きも甘めで
ロールを巻きやすい生地に仕上げます。
クリームの味は悩みましたがキャラメル味にしました。
9月のBellouetの講習会でキャラメル味のクレームディプロマットを
作ったのでまずはそのレシピで試作。
…でもどうも何かがもの足りません。
講習会ではこのクリームにダックワーズとフレッシュのイチヂクの
組み合わせでとっても美味しかったのですが
シューロールではこのクリームはあっさりし過ぎ。
甘くてコクのあるダックワーズとシュー生地では
やっぱりバランスが違います。
そこでコクを出すために元のレシピにはないものを加えたり
分量を変えたりしてシュー生地に合うようにアレンジしました。
フランス人の作ったレシピの砂糖の分量を増やすワタクシ。
ちょっとおかしかったです。
でもBellouetのレシピに限らず最近のフランス人の作るレシピは
日本の有名パティスリーのレシピよりも甘さ控えめだったりして
ちょっとそんなところもおもしろいなぁ…と思います。
サブメニューは黒ごまのフィナンシェ。
こちらはYちゃんのリクエストの「黒ごまのお菓子」に応えて。
私はこのエンボスの模様が大好きです。
この型のデザインはすごく古いらしく何十年も前のフランスのお菓子の本で
このゼリー型を使ったお菓子を見たことがあります。
本来はゼリー型として作られた型ですが今回はこの型に
薄く生地を流して焼き菓子に使ってみました。
黒ごまを使ったこのフィナンシェは割ると中は真っ黒。
ごまのコクとたっぷりバターとアーモンドで
しっかり味のフィナンシェになりました。
胡麻好きの方にはたまらないお味になったようで良かったです。
焼き菓子が美味しい季節です。
「本当に美味しいシンプルな焼き菓子が作れるようになりたい!」
これが最近の私のテーマ。
可愛いデコレーションや複雑なモンタージュのアントルメではなく
見た目はシンプルなんだけどつくづく美味しい!みたいな…。
そんなお菓子に憧れる今日この頃です。
レオの手と耳。