Archive for 10月, 2016

ひよこクラス・デビュー!!

お菓子教室の基礎クラスでフルーツタルトを作った日、
いらしている生徒さんがポツリとおっしゃいました。
「基礎クラスって難しいんですね…。」

そうなんですよね〜。
基礎だから簡単ってことはなく基礎クラスはお菓子作りに必要な
基本アイテムを一年で網羅するクラス。
パイ生地とかシュー生地とかカスタードクリームとか…
簡単と言ってしまえば簡単だけど、初めてお菓子作りをする方にとっては
面倒臭い、工程の多いものですよね。
しかも悪いことに、それらのパーツだけではお菓子は完成せず
フルーツタルトの場合、タルト生地+クレームダマンド+カスタードクリーム
と他のものも作らなくては1台のお菓子として完成しないのだから
道程は果てしなく遠く険しく…。
でもでも、このどのパーツもお菓子作りの基本的アイテム。
是非とも覚えてもらいたいものばかりです。

焼きっぱなしのお菓子なども基礎クラスにはありますが
そうじゃないお菓子もまた基礎クラスなのです。

涙目になった生徒さんがおっしゃいました。
「私、自由クラスに行ける気がしませんっ!!
私用の簡単クラスを作ってくださいっ!!!」
するとその場にいた他の生徒さん達も賛同。
「そうだ、そうだ!簡単クラス良いと思う〜〜!!」と。

この生徒さん達のお話しを総合してみたら
簡単なお料理と簡単なお菓子、またはデザートを1品ずつの
いわばブランチクラスみたいなものなのなのかな…?と
言うわけで、10月からその名も「ひよこクラス」を新設してみました。
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初回はとりあえず生徒さんも私もトライアル…ということで
まずは生徒さんのリクエストにお応えしつつ
それが私にとって面白い事なのか??(これはこれで重要)を
探ってみよう!と言う感じ。
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テーブルセッティングもとりあえずしてはみたものの
もっとカジュアルで良いのかなぁ…?とか迷いが…。
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レンズ豆のサラダと鶏のささみのリエット

記念すべきひよこクラス第一回目のメニューはこちら。
これはかねがね生徒さんに作り方を是非教えて欲しい!!と
言われていた去年のクリスマスパーティーで作ったメニュー。

実はこのルセットはカスタムサラダに出したレンズ豆のサラダと
カスタムクレープに出したささみのリエットを組み合わせて
ちょこっとアレンジしただけ。
どちらの本もお持ちのウチの生徒さん達には口で説明すれば
再現可能でしょ?なレベルのものなのです。
だから再三、そうお伝えして「本見れば自分で作れるよ〜!」と
言ったのに、「センセイの作るところ見たい!」と…。

私からしてみたらわざわざお教室までいらしてくださっている生徒さん達に
本を見れば作れるモノご紹介してお金もらっちゃって良いのかしら??と
ドキドキしちゃったりなんかしてたのですが
どうやらそう言うことではないらしい…。
みじん切りってどのくらいの細かさなの?どんなタイミングでどんな段取りで
作っていけばいいの?と本には書いていない些細なことを実際に見られて
「これなら本当に自分でも作れそう!」とやってみたくなる、とのこと。

私の方も「そうなんだぁ。」と改めて思うことでした。
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タルトシトロン

お菓子も生徒さんのリクエストが「レモンカードを使った何か」
だったので、デセール仕上げのタルトシトロンを作りました。

最近いくつかの本のレシピでレモンカードを作ったけれど
どうも納得のいく味ではなかった、とおっしゃる生徒さん。
話を聞くと彼女の好みのレモンカードは
しっかり酸っぱくてしっかり甘くてしっかりコクのあるタイプ。
最近のレシピって昔のものに比べると卵黄やバターの少なめの
軽いタイプが多いのです。

レモンカード、古いルセットはバターと卵黄の力で
レモンをねっとりとなめらかなクリーム状にしていたのですが
今や本場フランスでもバターの量を減らして、卵黄率も高くなく
全卵を使い、その代わりゼラチンやコーンスターチの力を借りて
なめらかなクリーム状にする軽めのレシピが多く登場。
Parisで美味しいと評判の有名パティスリーのタルトシトロンを
食べた時に、軽くて上品だな、と思ったけれど私もそのレシピを
少し物足りなく思ったことがあります。
そして名もない街のブラッスリーの昔ながらのタルトシトロンに
「そうそう、これよ!!これなのよ!!!」なんて。

ならば遠慮せずにGo!Go!Fat!!なコクのあるレモンカードを
ご紹介しましょう!と私の一番好きなルセットで作ったレモンカードに
厚めに焼いたタルト生地を合わせました。
…でもひよこクラスですからフォンサージュなど手間はかけたくない。
と、言うわけで、クッキーのように型抜きした生地をそのまま焼き上げ
その上にレモンカードを絞ってみました。

ひよこの皆さんは絞らずにスプーンで載せても良いですね♪

リクエストにお応えして作った一皿ですが
期せずしてひよこカラーのデザートになりました。
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ひよこクラスに合わせてテーブルのお花は
ひよこカラーのバラにしてみました。

ひよこクラス、お料理教室とは違いワインのご用意は
特にしない予定でしたが、お酒ないのサミシイ!と
おっしゃるひよこちゃんもいらっしゃったので
ワンコインでワインをグラスワインをご用意することにしました。

今後どんな風なコンセプトになるかはいらしてくださる生徒さんと
相談しながら育てていこうと思っているひよこクラスです。

Tarte fleur~ローズタルト~

今日はフルールのお話をしようと思います。
フルーツや野菜をカットして放射状に並べたり
バラの花を作ったりする手法は別に新しい手法じゃありません。
その昔、私が働いていたレストランではトマトを薄切りにして
くるくると巻き、バラの花に見立てたものをお出ししてました。
あれはアンチョビソースをかけていたっけ…?

…時が流れ、その手法は古くさくなりあまり使われなくなり
代わりに本物のバラの花をお菓子に飾ったりした時代もありましたねぇ。
ファッションと一緒でお菓子の流行も巡り巡ると戻ってくるのでしょうか。
昔と全く一緒な訳ではなく、ずっと今風にソフィスケートされて
フルーツや野菜のバラが戻ってきました。
それがTarte fleur~ローズタルト~
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YouTubeでも作り方の動画を出しているこのタルトフルールは
パイに薄切りにして巻きやすくなるようにさっと煮たりんごを
少しだけ重ねながら挟んだら、パイを端からくるくるっと丸めて
花ビラのかたちを整えたらオーブンに入れれば出来上がり!
びっくりな簡単さです。

これで中心のパイ生地にまでちゃんと火が入るのかしら?
りんごから出る水分でパイがべちゃっとしていて
可愛いけど美味しくないんじゃないかしら?
タルトソレイユは「楽しそうだし、これは美味しいに違いない!」と
思ったのですが、タルトフルールにはちょっと懐疑的な気持がありました。

早速試作して驚き!
やだ、ちゃんと美味しいじゃない…。
もちろん、味を構成しているものはパイとちょっと甘くしたりんごと
コンフィチュール程度なので、お菓子屋さんの複雑なお菓子の様に
「美味しい」のか?と言えば違いますが、ちゃんとアップルパイで
素朴に美味しかったのです。

心配していた中心部分のパイも火は下から入るのか
生でべちゃっとした感じにはならずに焼き上がります。
もう、こうなると楽しくなってきて、「何でも巻いちゃお!」と
食材を見る度に考えることはこれは巻けるかな…?ってこと。
はい、色々なフルーツや野菜を巻いてみました。
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ハニーレモンなどは「ダメだろうなぁ…」と思ったら
美味しかった嬉しい誤算。
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やっぱり!という感じではありますがサレ系では
ジャガイモとローズマリーが美味しかったなぁ。

花ビラになる素材は輪切りにしたり、ハーフにカットしたり
大きさによって異なりますが、巻いても割れない様に下ゆでをしたり
お砂糖をふりかけたり…と一手間が必要ですが「調理」と言うほどの
手間はかけずに出来上がります。

パイをしっかり焼きたいと思うと花ビラの先端はどうしても焦げやすく
若干色が付きますが、多少の焦げはその苦みも風味もアクセントになると
思いました。(本当に焦げそうだったら温度を調節するとか
アルミホイルを被せるとかしてくださいね。)

タルトフルールは焼き上がって手で持てるくらいになったときが食べ頃。
パクッとかじっちゃってください。パイに挟まれた部分から
素材本来の味がふわっと広がり、先端の部分はものによってはカリッと
香ばしさをプラスしてくれます。そしてパイ生地のバターの風味!

こちらもソレイユ同様簡単で作るのが楽しいタルトです。
ソレイユもフルールもパイが湿気ってしまうと美味しさが半減します。
そんな時はリベイクしてくださいね。
リベイクの方法もには載せています。
是非ご覧になってみてください。

…実はこのタルトフルールが本当はたいして美味しくないんじゃないか?と
疑っていた頃、それでもあの可愛らしいバラのタルトが私も作りたい!と
お菓子教室でこんなタルトを作っていました。
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去年の冬のことです。
タルトレット型にクレームダマンド、その上にバラのかたちに
くるくるっと巻いたりんごを載せて焼き上げたものです。
焼き上がると、クレームダマンドにはりんごの風味がふんわりと移り
こちらはこちらで美味しかったです。

このタルトの美味しさと上のタルトフルールの美味しさは別もの。
確かにタルト生地・クレームダマンド・りんごの下準備と
手間はかかるけど、やっぱりどっちの良さも伝えたいなぁ…。
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りんごを煮ながら悩ましく思っていました。
でもそしたらちゃんとこのコの居場所も編集のO氏は用意してくださって
最後の章で大きなタルトフルールのページを作ってくれました。
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直径18cmのタルト型いっぱいにバラの花を大小つくって
たっぷりのせたらブーケのようになりました。
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焼き上がるとこんな感じです。
…こういうものってカットしたら崩れちゃうんじゃない?と
思われますよね。
表面のデコレーションが美しいお菓子をカットするのは
私も緊張するし、慎重になります。
でもね、しっかりクレームダマンドにぎゅっと差し込んで焼くと
りんごの花たちは案外しっかり固定されています。
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ほら、キレイにカット出来ました。

カットのコツがあるとしたら、花を切るときは包丁を引く時に
花ビラをカットするように意識してください。
そしてカットしたい部分の花ビラを全部切ったら
クレームダマンドとタルトの部分は一気に押して切ります。
最初から包丁をまな板に押しつけるようにして切ろうとすると
花は壊れてしまうので、二段階に分けてみてくださいね。
もちろん包丁の切れ味は大事です。

タルトソレイユもタルトフルールも作ってみました!と
インスタに画像をアップしてくださるお会いしたことのない方や
「作ったよー!」と連絡をくれる友人がいて嬉しい限りです。

先日、友人が週末は「レッツ、くるくる!レッツ、ねじねじ!!」と
タルトソレイユとタルトフルールを作ることをこんな風に表現してくれました。
本当にそんな感じ!手軽で楽しいソレイユとフルールにはぴったりな言葉!と
「その言葉、いただきました−!」と言う感じ。

レッツ、くるくる!レッツ、ねじねじ!!

レーズンサンド実習(10月のお菓子教室・自由クラス)

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実は今年初めにちょっと怪我をしまして数週間ですが
お仕事をお休みしておりました。
大げさな話にはしたくなかったので、当時お仕事で関係している人以外には
お伝えしてなかったのですが、当然お教室は開催出来なかったので
事情を説明してお休みさせていただいてました。

その時にお見舞いのお品を送ってくださった方達に快気祝いに
レーズンサンドを作ってお届けしました。
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そしたらあのレーズンサンドがもう一度食べたい!
あれの作り方を教えてください!との声が続出。

でも我が家の自家製ラムレーズンは既にほぼ使い切ってしまってたし
時は既に初夏!これからの暑い季節に美味しいお菓子でもありません。
そんなわけで秋になったらやりましょうね!なんて言っていたのを
10月に実現しました。
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「あんなに美味しいレーズンサンドは食べたことがない!」と
勿論大げさなのは承知の上でその理由を考えると…
商売ではないので原価無視の贅沢なレシピなこと。
レシピも再現性など考えなかったので、「これ入れたら美味しそう!」
なんて思えるものを適当に生地にもクリームにも入れちゃったこと。
それと一番の理由はラムレーズンの美味しさだったんじゃないかな?と
思うのです。…だとすると同じ味の再現は難しいんだけどなぁ…。

快気祝いで使ったラムレーズンは5年ものくらいの古漬けだったのです。
力のあるラム酒をセレクトして長く漬け込んだラムレーズンは
時間が勝手に美味しくしてくれます。
最低でも2ヶ月は寝かしたいラムレーズン。
今回は5ヶ月しか寝かせられなかったので、漬け込むラム酒自体を
いつもよりも柔らかいものに換えて作ってみました。

写真右の瓶は台湾のトロピカルフルーツ(マンゴー・ライチ・パイナップル)
をホワイトラムで漬け込んだもの。
こちらは初めて作るので出来上がりが楽しみです。
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ウチのお教室は普段はデモンストレーション形式なのですが
今回は珍しく実習形式にして、一人一箱のレーズンサンドを
作って、ラッピングして、お持ち帰りいただくことにしました。
と、言うわけで事前に大量の生地とクリームを仕込みました。
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私はお菓子屋さんあがりなので、大量生産に妙に燃えるタイプ。
同じものがずら〜っと並ぶと嬉しくなっちゃうのです。
お教室前日に生徒さん達の分のサブレを焼いて箱にしまって
一人にこにこと記念撮影。
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焼き上がったサブレの上にバタークリームをこんな風に絞ります。
みなさん、これがやりたかったみたい。
今回はこの絞りの口金をお一人1つお持ち帰りいただけるように
ご用意しました。

このバタークリームは軽く仕上げたいんだけど、コクも欲しくて
快気祝いの時は思い付きでいろいろやってしまったので
同じ味が再現出来たかはちょっと疑問。
でもこちらの再現レシピも私としては気に入っています。
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クリームの側面をデコレーションとしても活かすため
レーズンはそんなにたっぷりは載せられません。
小川軒のレーズンサンドみたいにレーズンがたっぷり載っているのも
大好きなので、ここは究極の選択!
見た目を気にせずレーズンを取るか、見た目を取るか…。
ま、その時の気分でどちらにしても良いと思います。
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出来上がったらクリームを落ち着かせて
セロファンで一つ一つ包装します。
あとは数日冷蔵庫でゆっくりゆっくり全体の味が馴染むのを
待てば出来上がり。

出来たてのレーズンサンドは美味しくありません。
私の好きなレーズンサンドはサブレがレーズンやクリームの水分を吸って
程よく湿気ってソフトクッキーみたいになった頃
味も全体に一体感が出て美味しくなると思うのです。

「クリームの絞り、難しそ〜〜う!!」なんておっしゃっていた
生徒さん達でしたが、やり始めたらみんなうにうにと上手に絞り
なかなかの出来映えでした。

レーズンサンドの実習クラス、日程が合わずに今回参加出来なかった方から
リクエストレッスン希望を頂いています。
年明け、落ち着いたらそちらも実現させたいと思ってますので
その時はまたブログでご案内させていただきます。
ご興味ある方はお声をかけてくださいね。

アップルパイ(10月のお菓子教室・基礎クラス)

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10月のお菓子教室・基礎クラスのカリキュラムはアップルパイ。
基礎クラスの中でも人気の高いこのカリキュラム。
私の大好きなシンプルなアップルパイをご紹介しています。
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アップルパイに合わせたくて用意した赤い水玉の
ペーパーナプキンをグレーのクロスに合わせました。
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網目模様にパイを仕上げる方法を「ラティストップ」と言います。
帯状にカットしたパイ生地をフィリングの上で編んでいくのですが
迷わず編み上げる方法があるのでそれを紹介しています。
今年は更に二番だねを丸く抜いて水玉模様にしていました。

パイ生地のトップを型で抜いたり、三つ編みに編んだりする手法は
昔からありますが、最近インスタなどを見ていると更にそれを進化させた
アートパイなんてものがあるらしく、それはもう美しい写真がいっぱい。
複雑に編み上げたり縁を飾ったり…素朴なパイが可愛らしく変身!
作るのも楽しそうです。
…が、お教室ではやりません。(笑)
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アップルパイのフィリングはたっぷりのりんごを使います。
直径20cmのパイに6ヶのりんごを使います。
ほのかにシナモンを効かせつつも全体にはクセのない優しい味わい。
フィリングにも色んなレシピがありますが
基礎クラスではシンプルでオーソドックスなものをご紹介。
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焼き上がったアップルパイはこんな感じ。
焼きたてはカットすると中のフィリングが流れてしまうので
少し置いてからカットします。
パイが完全に冷めるとコーンスターチでまとめたフィリングは
ペースト状に固まるのでカットしやすいです。
でもアップルパイ、温かい方が絶対に美味しいですよね。
温かいアップルパイにバニラアイスを添えていただくのが大好き!

そんなわけで焼きたては切れるくらいまでフィリングを落ち着かせて
カットしますが、冷めてしまったら是非リベイクしてくださいねー。
と、力説。(苦笑)
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今月の紅茶はお教室としては珍しくダージリン。
ダージリンは私の中では美味しく煎れるのが難しい紅茶。
お教室の時にバタバタと乱暴に煎れると良さが引き出せないから
滅多にセレクトしないのですが好きな紅茶ではあるのです。
久し振りに美味しいダージリンが飲みたいなぁ…と思って
お教室でも使ってみました。

スッキリとした味わいと香りでした。

陽差しもすっかり秋らしくなってきましたね。
秋冬はパイが扱いやすい季節です。
この冬は色々なパイを作ってみようかな…なんて思っています。

私の好きな朝

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この本の朝の雰囲気がとても好きです。
「朝だ−!爽やかですよ−!
さぁ、今日も一日張り切って行きましょーー!!!」って言ってない、
それでいて別に気怠く前日の夜を引きずっているわけでもない静かな朝。

少し傾いた角度から入る柔らかな陽差しがカーテン越しに差し込むけど
そんなに明るくはない部屋の中でゆっくりと頭も身体も目覚めていく時間。
コーヒーの香り、クイックブレッドの焼ける香り、
窓を開けるとちょっと肌寒い空気が気持良いようなそんな朝。

色校をチェックしながら、とても古い曲ですが
Ben WattのNorth marine driveが浮かびました。
このアルバムは名曲揃い!是非聴いてください。

この素敵な世界を創り出してくれたのは
カメラ:加藤新作さん
スタイリング:来住昌美さん
デザイン:小橋太郎さん(Yep)
企画・編集:小橋美津子さん(Yep)
版元編集:田中薫さん(文化出版局)
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加藤さんのパナマがポイントのセットです。
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カメラマンの加藤さん、このマーラーカオをとても気に入ってくれて
この生地のプロセス撮りはとても真剣でした。(笑)
撮影当日にレシピを持ち帰り、その日に作ってくれたそうです。
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クイックブレッドがオーブンに入っている間で作れるサイドディッシュ、
スープやオムレツやサラダなども載っています。
お手にとっていただけたら幸いです。

クイックブレッドで朝ごはん

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10月15日に文化出版局から「クイックブレッドで朝ごはん
という本を出版していました。
タルトソレイユとタルトフルールの発売日と一日違いだった
こちらの本のご紹介を今日はさせてください。

実は朝が苦手です。
1分でもベッドに長くいて、猫たちとうにゃうにゃと寝ているのが好きです。
でもそんなことしていてもお腹は空いて来ちゃうんですよね。
やっとの思いで起きて、きちんと朝ごはんを作るのは私にはちと難しい。
一日の始まりをコーヒーだけで動き出すことも結構多い私。
そんな私でも朝ごはんを食べて始まる朝はステキだな、と思うのです。
そして朝ごはんを私なりにちゃんと作った朝はちょっと誇らしげな
気分になれます。

この本は私でも作れる朝ごはん・クイックブレッド編です。
クイックブレッドはその名の通り、すぐ出来ちゃうパン。
寝起きの悪い私でも作れて、朝に食べたいクイックブレッド達です。

メニューを出していて気付いたのですが
私の朝の中で生き残ったレシピ達の特徴は
生地を作るのに時間がかからないこと。
オーブン(又は蒸し器)で焼く(蒸す)こと、でした。
だからパンケーキなど生地を作るのは簡単だけど
焼くのに付きっきりにならなくてはならないものは
朝の私には不向きなクイックブレッドでこの本からは落選です。
生地を作るのに10〜15分。焼く(蒸す)のに25分程度だと
この自分の手を離れた25分の間にサイドメニューが作れます。

でも、実はまだ朝の私にはハードルが高くてですね。

実際私がクイックブレッドで朝ごはんをするときは
前日に計量は全て終わらせておきます。
寝起きに計量、私には無理!はい、絶対に無理!!!
全て計量して、フィリングに混ぜ混む具材でカットしておくものがあれば
それも前日の夜に済ませちゃいます。
朝の私はお料理番組のように下準備された材料をぐるぐる混ぜていくだけ。
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これは表紙にもなっているヨーグルトブレッドのプチパンです。
イースト発酵させるパン生地とは似ても似つかない触り心地の生地ですが
焼き上がりはこんな風にクープがぱっくりと割れてパンみたいでしょ?
ヨーグルトとベーキングパウダーの力で膨らむのですが
この生地、ほんの少しだけ白味噌が入っています。
発酵食品の白味噌の風味が香ばしい焼き上がりの香りを
更にパンらしくしてくれます。
このコ、焼きたては充分ちゃんと美味しいのがまた嬉しいので
我が家では良く朝に登場しています。
美味しいバターと美味しいコンフィチュールと焼きたてパン。
正しい朝な気分になれます。
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これはスコーン・サレとベーコンと野菜を一緒に
オーブンに入れてしまえば出来上がるコブラーです。
スコーンの生地は昔は生地を作ったら冷蔵庫で休ませるものだと
思っていましたが、すぐに焼いても大丈夫だと知り
最近では生地は寝かせません。
でも本当に朝が辛ければ、逆に寝かせても大丈夫な生地なので
夜のうちに生地は作ってしまえば、朝はグラタン皿にフィリングを入れて
スコーンの生地を載せ、オーブンに入れてしまえば出来上がり!
これもとっても私向きなのです。

朝起きてオーブンに火を入れるのが辛くない、
むしろそれでちょっと肌寒いキッチンが温まるのが嬉しくなる季節。
クイックブレッドで朝ごはん、いかがですか?

Tarte soleil~タルトソレイユ~

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本の前書きにも書きましたが、タルトソレイユを初めて知ったのは
Parisの本屋さんでした。
インパクトの強い見た目に「日本に帰ったら作ってみよう!」と
思いました。

これは私のファーストソレイユです。
市販のパイ生地に家にあったオレンジコンサントレを挟んだもの。
初めてのものを作る時は色々緊張します。
失敗したくないから慣れているお菓子より注意深くなるし
どうしたら作りやすいか、コツがあるならそれを会得したいと思います。

色々ドキドキしながら、生地は冷やした方が良いのかな?
ひねるときは何か気を付ける事ってあるのかな?なんて思ってたのですが
パイ生地を使ったお菓子作りを少しでもやったことのある方だったら
誰でも出来ちゃう簡単さでした。
初めてひねったタルトソレイユの見た目が思った以上にキレイに上がって
上機嫌の私、調子に乗って今度は塩味を作りました。
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今度はひねったものを少しだけ斜めに流すように配置。
焼き上がりの写真がないのが説得力に欠けますが
パイのひねりが戻っちゃったり、イビツになることなく
このままのかたちで焼き上がってくれました。

初めて作るお菓子の成功体験って大事です。
それでそのコの印象(難しいと思うか否か)が左右されちゃいます。
私はこの成功ですっかりソレイユが好きになりました。
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焼き上がりを指でつまんでひねりながら食べていくと
この減っていく姿もまたチャーミング!
最後に残った丸い部分にだってフィリングは入っているので
余すところなくいただけます。

市販のパイ生地に市販のフィリングで簡単で美味しいソレイユ。
これって本にする意味あるですか???とこのお仕事を頂いたとき
私が思った小さな不安はそこでした。

でもこんなに作るのが楽しくて、美味しいモノがあるんだと言うことを
紹介するのにも意味はあると思えたし、市販品の組み合わせでも
こんな組み合わせどうかな?と言う私なりの提案も出来ると思えたので
頑張ってソレイユの魅力を伝えよう!とこの企画のメンバーの仲間に
混ぜていただくことにしました。
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soleil~ソレイユ~は太陽のこと。
不思議なんですけど、ソレイユ作ってると元気になります。
くるくる捻りながら楽しい気持ちになるのです。
上手く説明出来ないんだけど「さすがだなぁ。ソレイユ!!」と
妙に納得させられちゃうのは、巻き終わったときの姿が
堂々と華やかだからでしょうか…。

次はもっと切り込みを細かくしようかな…。
ひねる回数はどうしようかな?なんて毎回考えるのも
本の撮影の時は楽しかったです。
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こちらは矢羽根模様にひねったソレイユの焼く前です。
焼く前の姿があんまり可愛いと、スタッフに見てもらいたくて
前日の仕込みでは焼かないで成形しただけで置いておきました。
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こちらは焼成後。
ひねったとおりに焼き上がるからまた嬉しいのです。

パイ生地ですからひねれば生地は多少なりとも引っ張られ
小麦粉に含まれるグルテンが元に戻ろうと働くので
厳密にいったらひねったら、焼く前に生地を一度休ませるのが
パイやタルトの基本のセオリーです。
勿論、そうするに越したことはありませんが
そこまで神経質になる必要もないかな…?と試作をして思いました。

何故ならソレイユの魅力はその名の通りお陽さまみたいな大らかさだから。
生地を休ませなくても捻りが戻ることは一度もなかったし
多少歪んでいたとしてもそれはそれで「味」になってしまう包容力のあるタルト。
それで美味しさが大きく変わるならともかく、そんなことではないのなら
楽しさと手軽さを優先したいと思いました。

う〜んと気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
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セールストーク満載の良いとこづくめのソレイユ。
一つだけ欠点があります。
…それはフィリングにどんなにきれいな色の物を挟んでも
ひねった切り口は焦げてしまうのでその色が残らないこと。
それだけがたまにきず。
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出不精の私の周りには本が発売されると書店の写真を送ってくれる
親切な友人が何人もいます。
これは代官山TSUTAYAさんの売り場。
なんと洋書コーナーで面置きにされてました!びっくり!!
わ、わたし、日本人なんですけど…。

まるで洋書のようだ!と思ってもらえてこちらに置いていただけたなら
大変光栄ではありますが、この本を探している方はまさか洋書コーナーに
いるとは思わないはず…。
ニッポンの棚に行きたいです…。

タルトソレイユとタルトフルール」発売直後からネットでいくつか
記事にしていただいています。
こちらも合わせてご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

暮らしとおしゃれの編集室

VOCE

ダ・ヴィンチニュース

こんなに色々なメディアに取り上げていただく様な本に携わるのは
初めてなのでいつもののんびりペースでのブログアップだと追いつきません!
頑張りまーす!

あとフェイスブックにタルトソレイユとタルトフルールのページを
作っていただいています。
こちらもよろしくお願いします。

タルト・ソレイユとタルト・フルール

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10月14日(つまり今日)発売の新刊です。
たった今、これを書いているのは14日に日付の変わった01:40
たまにはオンタイムに発表が出来たら!と頑張ってみました。

表紙にもなっているこのタルト・ソレイユ。
ソレイユはフランス語で太陽です。
なんともインパクトのあるパイでしょう?
でも作り方はすこぶる簡単!
二枚のパイの間にフィリングをはさみ、中心を残して切り込みを入れ
くるくるっとひねるだけ!
パイ生地は市販の冷凍パイシートでO.K!
フィリングだって市販のコンフィチュールやペーストでO.K!
お手軽で美味しいのです。

もちろん本の中にはパイ生地からご自分で作りたい方のために
パイのレシピも載せてますし、フィリングのレシピも市販品の組み合わせ
だけじゃなく、手作りしたレシピも載せてます。
でも、この手軽さと楽しさと美味しさを知って頂きたい!!という事で
今回は簡単なものを沢山厳選しました。
塩味のものから甘いものまで色々楽しめるタルト・ソレイユです。
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こちらはタルト・フルールです。
フルールはフランス語で花の意味。
パイ生地でスライスしたりんごをはさんでくるくるっと巻くと
可愛いりんごのバラのタルトが出来上がります。
こちらもすこぶる簡単!
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本では甘いローズだけでなく、塩味のローズもご紹介しております。
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たっぷりのアップルローズをのせた大きなタルト・フルールも
登場します。
バラのタルトのバラは難しそうに見えるかもしれないけど
実は凄く簡単!たっぷりのアップルローズを並べると
ブーケみたいで可愛らしいです。
この本の事、沢山沢山お話ししたいのですが
今日は深夜なのでちゃんと頭が回らないので後日改めて
ゆっくりブログに書きますね。
でも取り急ぎ、
簡単なこと、楽しいこと、美味しいことをどうして〜もお伝えしたくて
ブログアップしてみました。
YouTubeで作り方アップしています。
こちらをご覧になって見てください。
タルト・ソレイユ
タルト・フルール

次のブログ更新は多分日曜日。
その時にこの本のひみつ(?)の物語や撮影期間中のお話しなど
いろいろいろいろ書いてみたいと思います。

10月のお料理教室

はい。既に一月以上前のお話しです。
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深まってきた秋と暑さが戻る日が交互にやってくるような
今年の秋は不思議な天気が続きましたね。
テーブルは白が映えるように濃いグレーを基調にセッティング。
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お花は白いスプレーバラとドライになったアーティーチョーク。
差し色はパープルです。
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ナプキンとナイフレストをパープルにしてみました。
今月のナプキンリング、本来は重なっている2つの輪を
両方通して使うのですが、不器用な私が朝慌ててたら
偶然こんなかたちに…。
「あら、かわいい!」とこのスタイルを採用してみました。
こんな風に一粒で二度美味しい!みたいなことを思い付いた日は
すご〜〜く幸せな気持ちになります。
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Aubergine roti,compote de legumes de l’autonne
sauce aux champignons
茄子のロティと秋野菜のコンポート・きのこソース

お料理はぐっと秋らしくこの時期が旬の賀茂茄子を
主役にかぼちゃやズッキーニ・パプリカ等秋色のコンポートに
マッシュルームをふんだんに使ったきのこのソースを添えました。

私はベジタリアンでもローフード信奉でもありませんが
日頃から野菜をたっぷり摂りたい方です。
年齢のせいもあると思いますが、肉も魚も大好きだし
ないと絶対に寂しいけれど、最近は野菜が主役で動物性タンパク質は準主役。
(付け合わせ程度…と思うにはまだもう少し時間がかかるかも)
そんなわけで段々昔に比べるとお教室のメニューは野菜が主役のものが
増えてきました。
今回の前菜は野菜のみ。

それでも物足りなくならないように風味付けに少量のバターと
ソースに生クリームを少し使いました。
簡単なのにカラフルで見映えのするこの料理、
唯一ポイントがあるとしたら分厚い茄子を油っぽくさせずに
火を入れることくらいです。
勿論お教室ではそんなコツをお伝えします。
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このお料理、たっぷりのきのこのソースでいただくのが美味しいのです。
1日目のクラスは最初はさっと添えただけで、あとからソースを足せるように
したのですが、二日目のクラスは盛り付けをちょっと変えて
リムの中をソースで満たしました。
全く同じ料理でも雰囲気が変わって面白いですね。
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賀茂茄子は原田さんの作品。
つやつやで瑞々しくて味も濃く美味しかったです。
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Amadai cuit en ecailles croustillantes,
Risotto de cereales aux chataigne,sauce au cassis
甘鯛の鱗焼き、栗と雑穀のリゾット、カシスソース

美味しくなってきた甘鯛を大好きな食べ方で。
雑穀は白米に混ぜて炊く用の雑穀ミックスです。
今回はこの雑穀ミックス100%のリゾットに旬の栗を一緒に
甘鯛のアラで取ったフュメでリゾットにしてみました。
お菓子の組み合わせでは定番のマロンとカシス。
メニューを考えながら妄想してたらお料理にも組み合わせてみたくなり
今回のソースはカシスソース。
淡泊な甘鯛にはきついかなぁ…と思ったのでこちらのソースはごく少量。
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Tarte soleil au pomme caramelisee
りんごのキャラメリゼのタルトソレイユ

私のブログだと前後してしまいますが
実はお教室は「タルトソレイユとタルトフルール」の発売前に開催。
なので生徒さん達には一足早くタルトソレイユをご紹介しました。
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りんごのキャラメリゼをたっぷり挟んでくるくるっとひねった
焼きたてのタルトソレイユにはホイップクリームやアイスクリームを
添えると美味しいです。
味の構成はタルトタタンです。マズイわけない!

お一人ずつの取り分け皿にアイスとクリームを絞り
二番だねで作ったリーフパイをのせたらテーブルの中央に
タルトソレイユをホールでお出しします。
皆さんそれぞれ手で捻りながら召し上がっていただくスタイル。
こんな風にお出しするのも楽しいと思います。
作り方も話題に出来るし、最後に残る中心部分を誰が食べる…?なんて
ちょっとしたことで盛り上がりました。

作るのが簡単で見栄えが良くて、会話が弾むなんて
まさにソレイユ(太陽)らしいな。と思いました。

おかげさまで本の評判も上々のようです。
これから年末年始はパーティーシーズン。
チーズや生ハムなど挟めばアペリティブスナックにもぴったり。
是非活用していただけたら嬉しいです。
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合わせたワインはこの2本。
今回はどちらも白ワインです。
どちらも大好きな作り手さんの大好きなワイン。
幸せでした♪

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