10月もひっそりとお料理教室を開催しました。
今月は綱渡りな気分の開催でかなりぎりぎりまでレシピが
出来上がらず、ヒヤヒヤしました。(自業自得)
最終的に自分で納得のいくレシピになったのは教室の前日!
何故、私っていつもこうなんでしょう…?反省。

今月のテーマは「秋の収穫」です。
大昔にベルギーで買って、一度も使っていなかったオレンジ色のナプキンを
やっとデビューさせることが出来ました。

野バラの実と同じ色のナプキンです。

クーラーにも野バラの実とカラスウリの蔓を添えてみました。
フランスでは11月1日のToussin(万聖節)の方が
10月31日のハロウィンよりも伝統的なお祭りなので
ほとんどハロウィンを意識せずに暮らしてきましたが
そこは何でも取り入れちゃうニッポン人の私が主催のお教室です。
このオレンジ色もメニューもハロウィンを意識したものも入っています。

Tartelette salée aux champignons et gambas
色々きのことエビのタルトレットサレ
パートフォンセの中には軽く白ワインで風味を付けたエビと
ポルチーにの香りのアパレイユを焼き込んで
上には5種類のキノコをソテーしたものをのせました。
パルメザンチーズのパレを添えてちょっとおめかし。

Soup pour Halloween
ハロウィンのためのスープ
オレンジ風味のかぼちゃのスープにワインで蒸したムール貝を添えました。
何でもかたちから入る私はハロウィンのカボチャ…オレンジ色…
ムール貝を添えたらコウモリみたいで良いかも〜?と一人出来上がりの図を
想像してワクワクしていたときには味の方はあんまり考えていませんでした。
が!!!このスープにオレンジの風味を付けたことで
ムールとの相性がすこぶる良くなったようで見た目だけでなく
お味の方もとっても満足な出来上がりになりました。

Cuisse de poulet à la vigne
鶏肉のマスカットソース
手配した骨付き鶏もも肉が私がお願いしたものよりも大きくて
大変ボリューミーなメインになってしまいましたが…
鶏の骨とフォンドヴォーと白ワインでコトコトとソースを作りました。

Mont-blanc,mais pas de montagne
和栗のモンブラン
今回全てのお料理のネーミングは時間がなくてかなりいい加減。
フランス語と日本語は対応していません。
どうもフランス語で考える時と日本語で考える時って
同じ思考回路ではないようなのです…。
今の時期しか楽しめないフレッシュの和栗を使ってみました。
モンブランは通常その名を冠しているのですから山高に仕上げますが
今回は全てのパーツをお皿に並べてみました。
まったりとしたモンブランペーストにはカシスも合うけど
グリオットもなかなかの相性だと思っています。
プレゼンテーションを変えるだけで印象がすごく変わるので
「ガトー」と「デセール」ってどっちも楽しくなっちゃうのですよねぇ。

合わせたワインはこちら。
今回はぎりぎりまでメニューが決まらなかったので
いつも相談するワインのインポーターさんにお願いする時間がなくて
とっても心細かったけど自力で選びに行きました。
(結局ワインショップのソムリエさんに助けていただけましたが!)
ドキドキのお料理とのマリアージュはとても良かった気がします。
自力では選べなかった地方のワインだと思いますが
薦めてくださって感謝です。
来月はまた季節が1歩進みます。
その頃には何が美味しくなるのかな…?