Archive for 4月, 2010

ALOXE-CORTON 1er Cru 2003

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FOLLIN ARBELTさんのドメーヌにお邪魔したときに買ってきたワイン。
在庫が少なかったので弘美ちゃんは遠慮して買わなかったワインです。
「飲むときは絶対に一緒に飲もうね。」と約束をしていたので
それを実現させるため、たまたま東京に戻ってきていた弘美ちゃんご夫妻を
お招きして簡単なお食事会をしました。

今回の主役はこのワインともう一つParisから連れて帰ってきた食材です。
その食材とこのワインの相性はどうなの…?と言うとかなり微妙ではあったのですが
どちらも早めに何とかしたかったので本日はMariageの妙は無視したメニュー構成です。
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毎月ステキなテーブルセッティングとお料理で迎えてくださる弘美先生を
お招きするとなると、急に緊張してきてテーブルセッティングから悩みました。
Parisで買ったナプキンリングは今日がデビュー。
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本日のメニューは
焼き茄子と枝豆のコリアンダー風味のヴェリーヌ
鶏肉のタジン
野菜のクスクスwith メルゲスの炭火焼き
オレンジフラワー風味のいちごのタルト
題して「メルゲス・ナイトin柿の木坂」です。
ワインと共に主役級の扱いを受けるのはParisから持ち帰ってきたメルゲスです。

お料理の写真はありません。
ワタクシ、先生の前でいっぱいいっぱいでそんなヒマありませんでした。(笑)
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代わりに…はこちゃんのひと皿です。(あら、美味しそう!)

ワインは素晴らしかったです。
ドメーヌのカーブで試飲させて頂いた時とは全く違った印象を受けました。
気温、ワインの温度など全てが関係しているのでしょうが奥深いですねぇ。
ひとつのワインを理解するのには同じものをどんな状況で飲んだかに関係なく
純粋にその特性を見極めなくてはならないのだとしたら本当に大変なことです。
まぁ、「理解しよう」なんて思うこと自体がおこがましいのかもしれませんねぇ。

でも楽しかった旅の思い出。FOLLINさんの優しいお人柄…。
そんな個人的な想いも含めて、私はこのドメーヌがこれからもずっと好きだと思います。
お気に入りのドメーヌが出来て嬉しい♪
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猫が大好きな弘美ちゃんのご主人さま。
カメラのヒモでみんなと遊んでくれました。
弘美ちゃんは才色兼備なだけでなく、旦那様までステキな方で…。
天は二物も三物も彼女にお与えになりました..。(ずるい!)
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楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。
また楽しく遊べるように頑張ってお仕事しよう!と思った日曜の夜でした。

今、一番行きたいレストラン

今回の私のフランス旅行をより充実させてくれたのは
弘美ちゃんと行ったワインの旅です。
このワインの旅では弘美ちゃんのParis時代のお料理の師匠である
Mistuさんが全て取り仕切ってくださいました。
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Mistuさんこと阪本充治氏。
6年間のフランス滞在期間中は名だたる星付きレストランで部門シェフとして働き
弘美ちゃんがスタージュをした三つ星レストランle Meuriceでも部門シェフ、
ソーシエとして活躍なさっていたそうです。

私よりも数日早くフランスに到着していたMitsuさんと弘美ちゃんが
私のParis到着の日には家でお食事とワインを用意して待っていてくださいました。
その日の朝にイエナのマルシェで買ってきてくれた新鮮な食材で作ってくれたお料理は
シンプルだけど本当に美味しかったです。
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ティボーさんの野菜で作ってくれたサラダとウサギのオーブン焼き。
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調味料もキッチン設備もろくなものが揃っていないで場所でも
簡単に、しかも美味しいお料理をささっと作れてしまうのはプロだから。
プロのプロたる所以は「劣悪な環境で引き算しながらどれだけのものを作れるか」だと
言っていたある職人さんの言葉を思い出します。
同じ事はお料理にも言えるのではないかと思います。
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「ようこそ!Paris!!」とワインもセレクトしてくださっていました。
嵐で到着が遅れ、機内に長い間缶詰にされ疲れ切った私にとっては
本当に嬉しい、そして幸せなサプライズでした。

その後のBourgogneの旅は言うまでもなく、
他にもParis滞在中に貴重な経験をさせてもらうことになるMarcoと私たちを
引き合わせてくれたのも彼のおかげ。

そのMistuさんが4月1日に大阪でレストランをオープンさせました。
(これを言うための前置きが長かった!!)

私の到着日に作ってくれたようなビストロ風料理ではなく
ガストロノミック・フランセーズなお店だそうです。
関西方面にお住まいの方、羨ましいかぎりです。
だって絶対に美味しいに違いない、と思うから。
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今月中は弘美ちゃんもオープニングスタッフとしてお手伝いに行っています。

私の直接の友人でもない、ちゃんと彼の料理を食べたことのない私が
何故こんな風に宣伝風にこのことをブログに書くかと言うと
それは私が今一番行ってみたいレストランだから。

職業柄、色々な料理人の方とお話しする機会があります。
そんな経験の中で私が「この人の料理は美味しいに違いない」と思う人って
本当に大抵美味しいのです。
そんな私の「野生のカン」(?)が彼の料理は美味しいに違いない…と言っているのです。

次回時間が取れたら行く場所は大阪に決定している私。早く行きたいな。_mg_0098_a.jpg
本日のオマケ画像。
かんなは熟睡します。
そしてかなりヘンな格好になってしまっても平気で眠っています。
かわい〜〜〜っ!可愛すぎる!!…けど、猫としてどうなの?

お安くしときます!?

ウチの猫たちはとにかくいつでも腹ぺこ。
どんどん大きく育っているし、健康そうだからご飯は適量の筈。
でも隙あらば、「何か食ってやろう、いや、食わねば!!」と
思っているようです。

買い物をしてきたものを作業台の上に広げて整理しながら片付けていると
すぐに参加してきて作業台の上の食品を食い荒らそうとします。
本当に目が離せません。
だからこの悪い子ちゃんを売りに出そうと思います。
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賞味期限までまだだいぶありますけどまけときますよ。
どこかに悪い子の猫ちゃんがお好きな方はいらっしゃいませんか?(笑)
これでも品質は紀ノ国屋保証です。(大嘘!!)
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普通猫はカラダに何かくっつくと嫌がり何とか振り払おうとするものだと
思っていましたが、ウチの猫たちはどうやら平気らしいです。
イイヤツなんですけどねぇ〜。ところどころ残念なヤツです。

Prunier

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この家はOrlean郊外の小さな村のロワール河に面した教会広場にあります。
ロワール渓谷は何年か前に世界遺産に登録されたので流域の歴史的建造物や
古い街並みだけでなく河の自然も保存・保持されることになったそうです。

珠はこの家が大好きで遊びに来ると夜中に家を抜け出して
近所の藪やら原っぱやらを散策しては何日も戻ってこないで冒険をしたものです。
時には野ウサギや小鳥を捕まえて誇らしげにドアの前に置いてあったり
逆にハリネズミにイタズラをして針でケガをして病院に行ったり…。
…何が言いたいかというと、それだけド田舎だって事をお話ししたかったのです。

ばあやのMathildeはこの村に沢山「ヒミツの場所」を持っていました。
ブラックベリーの藪や野生のプラムやノアゼットの木のあるところ。
野バラや背丈ほどもある雑草を掻き分けて、蜂やら蝶やらと一緒になって
進んでいかないとたどり着けない様な所だったけど
一緒に籠を持って季節になると取りに行ったものです。

あのPrunier(プラムの木)は健在なのかな?
Mathildeが亡くなってからはここへ来ても行くこともなかった場所へ
行ってみることにしました。
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昔は集落の無くなる当たりで河の遊歩道も途切れて獣道になっていたのに
世界遺産になってから整備され始めた遊歩道が長く長く続きます。
オマケに河原に降りられないように柵まで出来ていました。

世界遺産になったのですからここの自然はこれで永遠に守られることになって
良かったのでしょうが、「誰にでも見られる場所」にするために整備してしまった
今の景色は本当に「自然」なの…?なんて考えてしまいました。
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一度も藪を掻き分けることなく到着しました。ばあやのPrunierです。
周りの風景も変わってしまったし、今の季節は葉も付けていないから
解らずに通り過ぎそうになったけど、これで解りました。
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解ります?木の下は種でいっぱいです。
去年は豊作でここで20kg近くの収穫があったそうです。
このPrunierにお世話になっている人たちは他にもいるはずですし
鳥や虫だって沢山この実の恩恵を受けているはず。
本当にすごい豊作だったんですねぇ。
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ちなみにこの藪はMurier(ブラックベリーの木)です。
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河から離れて小さな林に入ってもどこまでも続くPerceneige…。本当にキレイ。
冬の土の匂いをいっぱいいっぱい吸い込んで気持ちを入れ換えます。
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Parisに帰る時、去年のPrunierのコンフィチュールを1本もらってきました。
「何か書いてよ。」と頼んだらこんなことになっちゃいました。
何も書いてもらわない方が良かったかも…。って言うか読めない…!
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Confiture de Prunes sauvages de la Chapelle-st.Mesmin
Pour Kumikette
Ete2009

カソナードでしっかりと炊いた美味しいコンフィチュール。
夏のお陽様の味です。
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ところでこの家の現家主のMizourちゃん。
「あなたもやっぱりウサギやら鳥やらを捕まえるのが好きなの?」と聞くと
「ワタクシはそんな野蛮な遊びはいたしませんのよ。」とおっしゃっておりました。

…たら…。…れば…。

生きていると様々な場面で色々な岐路にぶつかります。
選ばなかった方の道の先には何があったのだろう…?
どちらも体験出来ればそんなこと思わずに済むのでしょうけど
それは無理だから時々選ばなかった道の先を思って
「あの時こうしていたら…。またはこうしていなければ…。」と
もう二度と取り戻せない日々について想いを馳せることがあります。
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それは勿論、考えても仕方のない無駄なこと。
でも無駄を全て省けるほどニンゲンは単純ではないのです。
「後悔」とはちょっと違う「好奇心」みたいな感じ…?

あの時、日本に帰るって決断をしなかったらここは今でも私の家だったのかしら?
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窓からの景色はあの頃とたいして変わっていなくて
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庭はあの頃のまま。
この家は100年以上前からここに建っているのだから
そう簡単には変わらないのでしょう。
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壁も床もあの頃と同じ。
置いてあるものには懐かしいものもあれば、知らないものもある。
当たり前…。あれから20年近い時が過ぎたのだから。
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部屋にいる猫は珠じゃない。
私はあの頃のままの部分を見ても胸が痛むし、変わってしまったものを見ても胸が痛む。
こういうことは理屈じゃないから…。
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昔のように河沿いの遊歩道を散歩する。
今はちょうどPerceneigeの咲く時期だったね。
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本当に雪が降ったように辺り一面を覆い尽くすこの小さな花は
その昔、私が「発見」するよりもずっと前から…ここに村が出来るよりも前から
毎年毎年必ずこの季節に咲いていたに違いない。
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この息を呑むくらい美しい景色の中であの頃私は時々退屈していた。
小さすぎる田舎の村の何も起こらない、何も刺激のない生活。
当時、セカンドハウスとして使っていたこの家に長くいることを私は好まなかった。
毎日特にやることもなくここにいて代わり映えのしないロワール河を眺めて
犬と猫と散歩をして…。
私はこの景色にはもう飽きた…と思うことさえあったなぁ…。
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…あれから20年、日本に帰るって決断をしなかったら
私はこの景色をどんな想いで見ている、どんな人になっていたんだろう…?

マルシェの楽しみ

マルシェでのもう一つの楽しみはお花。
たっぷりの花たちが季節を教えてくれます。
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可憐なスミレのブーケ。
あんまり可愛いから買おうかとかなり迷ったけれどお値段を聞いて断念!
スミレは東京に帰ったら家の庭のコを摘むことにしましょう…。
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大好きなリラ。
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ヒヤシンスもこれだけあると圧巻です。
つぼみが開いたら綺麗で良い香りがたちこめるんでしょうねぇ。
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こちらはお花屋さんではないけれどアーティーチョーク。
アーティーチョークは生命力の強い植物です。
このまま水もやらずに放っておいてもすごく綺麗な花を咲かせてくれます。
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こちらもお花ではなく野菜ですが、お花の様にきれいでした。

マルシェでお買い物

イエナのマルシェの日は絶対にお買い物に行かなくちゃね!と
その日は朝からやる気満々で出かけました。
アルマ橋を渡って16区に入ります。
河は渡らなくちゃならないけれど、ここに歩いていけるなんてラッキーです。
アリーグルやリシャール・ルノワールの庶民的なマルシェとは違い
お値段も高めですが、扱っているもののクオリティーの高いスノッブなマルシェ。
同じマルシェなのに客層も違うし雰囲気が全然違います。
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美しくディスプレイされた帆立やエスカルゴ。
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手長えびちゃん、エビぞりで営業活動。…辛そうです。(涙)
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この子は上目遣いで自分の尻尾をかじっています。
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ウニは文句なく美味しそう♪
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これ、なんだか解りますか?カエルちゃんのもも肉です。
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これは子豚ちゃん。
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お目当てのティボーさんのお店は色々な野菜が並んでいます。
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人参もジャガイモも大根も色々な色のものがあります。
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キャベツもきれい!
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気分としては山ほど買って帰りたいけど、そんなに買っても食べきれないし
まだ行く予定のレストランもあるし…と言うことで二人でこれだけ選びました。
マルシェに行くと買いたいのに買えないフラストレーションがたまって
「またここに住めればいいのに!」とちょっと本気で思ってしまいます。
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ちょうどブロカントでカキ用のフォークを買ったのでそれも使えるし
家にはシャブリから買ってきたワインもあるし…♪とカキを買いました。
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トルコ産だけどフレッシュのモリーユも魅力的!
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「鶏もも肉をかってフリカッセにしましょう!」と弘美ちゃん。
うふふ!シアワセ過ぎるぅ〜!
「じゃあ私、カキむきますっ!」と役割分担は即座に決まり。
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その日の私たちのランチです。
カキは定番のエシャロット&ビネガーです。
この為にカキ用ナイフも買いました。
どうもカキナイフに関しては日本のよりもフランスのかたちの方がやりやすいと思います。
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そしてこちらはモリーユと鶏肉のフリカッセ。
モリーユはさすがにそれ程香りは良くなかったけれど
たっぷりのモリーユは贅沢な気分にさせてくれます。
それにこの鶏肉の美味しいこと!
素材は良いし、弘美ちゃん作だし文句のない完璧なシアワセランチでした。

ワインもとってもステキでした。
私はかつての地元意識から白ワインはロワールのものに贔屓目なのですが
今回の訪問でシャブリもかなり好きになっちゃいました。

そうそう私たち、今回の短い滞在期間中、どのくらい家でワインを飲むかも
定かではなかったのに、どうせ飲むなら大きなグラスが欲しいね!と
到着翌日にグラスを買いに行きました。(笑)
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「そろそろご飯の時間だと思います。」とかんなちゃん。

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